研究成果報告 様式第3号(理不尽設計研究部門)
検証済
品質保証室
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研究成果物 KSG-001
押印検定
揺れ続ける印章を、書類の押印欄に真っ直ぐ押す技能検定である。十級から名人までの全12段階。位置・傾き・かすれの三点を検定員が採点し、合否を判定する。
なお上位級においては、合格水準を満たした押印であっても、検定員の判断により不合格となる場合がある。
実験参加
無料・インストール不要・スマートフォン対応。実験データは被験者の端末内にのみ保存されます。
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アブストラクト
- 目的
- 本研究は、書類に印章を真っ直ぐ押す技能の限界を測定するものである。あわせて、技能が到達点に達した後もなお評価が下されない状況において、被験者が何回まで再挑戦するかを観測する。
- 手法
- 被験者は、画面上で揺動する印章を任意のタイミングで押下する。検定員は押印位置の偏差、傾斜角、および印影のかすれを合算して精度を算出し、級ごとに定められた合格水準と照合する。昇級に伴い揺動幅は増大し、七級より手指の震え、六級より書類自体の移動、四級より上司の来訪(視界の遮蔽)が加算される。不合格が通算3回に達した時点で検定を終了し、到達級を記した認定証を発行する。
- 結果
- 五級以降、被験者は自身の技量ではなく検定員の心証を推し量る挙動を示した。名人級においては、合格水準を満たした押印の45%が「心がこもっていない」「完璧すぎて機械を疑った」等の理由で不合格とされ、被験者の大半がこの段階で言語による抗議を行った。抗議はすべて検定員に届いていない。
- 考察
- 本検定において、技能の向上は合格率の向上を必ずしも意味しない。これは押印という行為が本来的に有する性質であり、当研究所の設計上の瑕疵ではない。次年度は、押印を要する書類そのものの必要性について検討する予定である。
実験報告書(操作方法・遊び方)
| 操作(PC) | 画面を左クリックして押印。操作はこれのみ。 |
|---|---|
| 操作(スマートフォン) | 画面をタップして押印。縦持ち片手で操作できます。 |
| 実験終了条件 | 不合格が通算3回に達した時点で終了、認定証を発行。制限時間内に押印しない場合は自動的に押印されます。 |
| 所要時間 | 1回あたり約40〜60秒(押印9〜12回程度)。 |
| 個人情報 | 氏名の入力は不要です。認定証は無記名で成立します。 |
| 推奨環境 | 最新のChrome / Safari / Edge。音声が出ます。 |
級位一覧(検定要項 別表)
| 十級〜八級 | 準備運動である。ここで落ちる者はいない。 |
|---|---|
| 七級 | 本日より手指の震えが計上される。加齢である。 |
| 六級 | 書類が動く。書類にも都合がある。 |
| 五級 | 中級の壁。ここから検定員の機嫌が関与する。 |
| 四級 | 上司が話しかけてくる。無視は減点対象である。 |
| 三級・二級 | 実務相当。実務でこの状況が起きたことはない。 |
| 一級 | 一級である。もはや押印ではない。 |
| 初段 | 段位に入る。技術ではなく人間性が問われる。 |
| 名人 | 名人位。本研究所は合格を想定していない。 |
倫理審査結果
| 審査日 | 2026-08-02 |
|---|---|
| 審査結果 | 承認(全会一致) |
| 付帯意見 | 「合格水準を満たした被験者を不合格とする点について、委員より強い懸念が示された。当該懸念を議事録に記載したうえで、承認とする。」 |
実況・配信について
本成果物の実況・配信は許諾申請不要・収益化可です。詳細は実況・配信ガイドラインをご覧ください。
実況にあたっては、検定員のコメント(不合格理由)を読み上げていただくことを推奨いたします。不合格理由は100種類以上を用意しております。
研究余話
更新履歴(実験報告)
| 2026-08-02 | 初版公開。 |
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