研究成果報告 様式第3号(進捗喪失研究部門)
検証済
品質保証室
品質保証室
研究成果物 KSG-002
豆腐運搬実験
盆に載せた木綿豆腐を、30メートル先の実験台まで運搬する。操作は長押しのみ。加速すれば豆腐は盆の後方へ、減速すれば前方へ滑る。
なお、豆腐は生鮮食品である。実験開始から30秒を経過した後は、被験者が静止している場合においても品質の低下が進行する。
実験参加
無料・インストール不要・スマートフォン対応。実験データは被験者の端末内にのみ保存されます。
別ウィンドウで実験参加する
アブストラクト
- 目的
- 本研究は、木綿豆腐を無傷で運搬しうる歩行速度の上限を実験的に求めるものである。あわせて、当該上限が既知であるにもかかわらず被験者がこれを超過する頻度を観測する。
- 手法
- 被験者は盆を保持し、画面の長押しによって前進する。安全速度は毎秒0.55メートルとし、これを超過した場合、豆腐に亀裂が生じる。亀裂は修復されない。加速時には慣性により豆腐が後方へ、減速時には前方へ変位し、盆の縁を越えた時点で全損とする。0.35秒以上の完全な静止をもって豆腐を盆の中央へ復元できるものとし、これを唯一の回復手段とした。経路には段差、送風設備、および脱走した実験動物を配置した。
- 結果
- 豆腐は損傷の進行に伴って水分を放出し、静止摩擦係数が低下することが確認された。すなわち、一度傷んだ豆腐はより滑りやすく、より傷みやすい。この正のフィードバックにより、実験の後半では安全速度そのものが低下し、序盤に許容された歩行速度が終盤では全損を招いた。また、実験台まで残り8メートルの地点より被験者の鼻腔に異常が生じることが全試行において観測された。当該異常は歩行時により速く進行するが、静止していても進行を停止しない。
- 考察
- 本実験において、被験者は「急げば崩れ、止まれば傷む」という二律背反に置かれる。これは豆腐という食品が本来的に有する性質であり、当研究所の設計上の瑕疵ではない。なお、実験台到達に成功した試行のうち35%については、観測員の判断により記録を「参考値」に格下げした。理由は個別に通知していない。
実験報告書(操作方法・遊び方)
| 操作(PC) | 画面を長押しで前進、離すと停止。操作はこれのみ。 |
|---|---|
| 操作(スマートフォン) | 画面を長押しで前進。縦持ち片手で操作できます。 |
| 目標 | 30メートル先の実験台まで豆腐を運搬すること。 |
| 実験終了条件 | 全損が通算3回に達した時点で終了、実験報告書(様式第二号)を発行。 |
| 所要時間 | 1試行あたり約35〜55秒。 |
| 記録 | 所要時間が短いほど高評価。自己記録は端末内に保存されます。 |
| 推奨環境 | 最新のChrome / Safari / Edge。音声が出ます。 |
運搬技能の認定区分(実験要項 別表)
| 特級 | 50秒以内。豆腐の気持ちが分かる者。 |
|---|---|
| 一級 | 65秒以内。実務に耐える。 |
| 二級 | 80秒以内。慎重である。慎重すぎる。 |
| 三級 | 100秒以内。豆腐は既に別のものになっている。 |
| 級外 | 100秒超。運搬とは何かを考え直す時間があった。 |
実験区間における障害(観測記録)
| 段差 | 速度が高いほど衝撃が大きい。安全速度を札にて掲示している。掲示された安全速度は、豆腐の損傷が進むにつれて低下する。 |
|---|---|
| 送風設備 | 周期的に作動する。持続的な横風は被験者が原理的に相殺できないため、断続とした。 |
| 脱走した実験動物 | 猫である。座って待機した後、身を沈めてから帯を横切る。予告は約0.4秒。 |
| 鼻腔異常 | 残り8メートルより進行。歩行時は速く、静止時は遅く進行する。反復により症状は悪化する(損傷34%→52%→74%)。 |
倫理審査結果
| 審査日 | 2026-08-04 |
|---|---|
| 審査結果 | 承認(条件付) |
| 付帯意見 | 「実験終了後の豆腐の取り扱いについて、委員より質問があった。担当者は『実験に使用した豆腐は実験に使用された』と回答した。回答を議事録に記載したうえで、承認とする。」 |
実況・配信について
本成果物の実況・配信は許諾申請不要・収益化可です。詳細は実況・配信ガイドラインをご覧ください。
実況にあたっては、ゴール直前の鼻腔異常に至るまでを一続きで収録されることを推奨いたします。当該区間において、被験者の判断がもっとも観測に値する形で現れます。
研究余話
更新履歴(実験報告)
| 2026-08-06 | 初版公開。 |
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