研究成果報告 様式第3号(対人儀礼研究部門)
検証済
品質保証室
品質保証室
研究成果物 KSG-003
名刺交換高度測定実験
名刺交換において、相手より低い位置に名刺を差し出す。ただし、離しすぎてはならない。相手の名刺のすぐ下に差し出すほど、相手は恐縮し、より低く出し直してくる。
本実験に上限はない。下限についても、現時点では確認されていない。
実験参加
無料・インストール不要・スマートフォン対応。実験データは被験者の端末内にのみ保存されます。
別ウィンドウで実験参加する
アブストラクト
- 目的
- 本研究は、名刺交換において相手より低い位置を維持しようとする両者の相互作用が、いかなる標高に収束するかを実測するものである。
- 手法
- 被験者は、上下に揺動する自身の名刺を任意のタイミングで差し出す。相手の名刺より上に差し出した場合は【失礼】と判定し、3回の累積をもって実験を中止する。相手の名刺より下、かつ近接した位置に差し出した場合、相手は恐縮の度合いに応じてより低い位置へ移行する。近接の精度が高いほど移行量は大きい。一方、過度に低い位置への差し出しは【嫌味】と判定し、相手は移行しない。なお、各回の開始から0.55秒未満の差し出しは【性急】として失礼に算入した。名刺の枚数は10枚とした。
- 結果
- 両者の標高は単調に低下し、いずれの試行においても収束点は観測されなかった。実験開始からおよそ40秒で両者は執務室の床面を突破し、以後は地中における交換が継続された。降下経路においては、へそくり層、縄文名刺層、およびアンモナイト層の通過が確認されている。最深記録の到達地点はマグマ層であり、当該試行は名刺の焼失をもって終了した。
- 考察
- 本実験の被験者は、いずれも相手に敬意を示そうとしただけである。にもかかわらず両者は地中へ到達した。これは謙譲という様式が本来的に有する性質であり、当研究所の設計上の瑕疵ではない。次年度は、名刺交換を行わない場合の標高について検討する予定である。
実験報告書(操作方法・遊び方)
| 操作(PC) | 画面を左クリックして名刺を差し出す。操作はこれのみ。 |
|---|---|
| 操作(スマートフォン) | 画面をタップして差し出す。縦持ち片手で操作できます。 |
| 目標 | 相手より低く。ただし、限りなく近く。精度が高いほど深く沈みます。 |
| 実験終了条件 | 名刺10枚を使い切るか、失礼が3回に達した時点で終了。実験報告書(様式第三号)を発行。 |
| スコア | 到達標高(マイナスメートル)。深いほど高評価。 |
| 所要時間 | 1試行あたり約60〜90秒。 |
| 推奨環境 | 最新のChrome / Safari / Edge。音声が出ます。 |
判定区分(実験要項 別表)
| 【失礼】 | 相手より高い位置に差し出した。3回で実験中止。 |
|---|---|
| 【性急】 | 開始から0.55秒未満の差し出し。急ぐこともまた失礼である。 |
| 【嫌味】 | 下げすぎた。相手は恐縮しない。名刺の無駄である。 |
| 【適正】 | 相手のすぐ下。相手は深く恐縮し、両者はさらに沈む。 |
降下経路において確認された地層
| 執務室 床面 | 0メートル。ここを下回った時点で、本実験は名刺交換ではなくなる。 |
|---|---|
| へそくり層 | 前任者のものと思われる。回収はしていない。 |
| 縄文名刺層 | 当時の様式については研究が進んでいない。 |
| アンモナイト層 | 渦を巻いている。名刺交換との関連は不明である。 |
| マグマ層 | マイナス60メートル。名刺は焼失する。交換は成立しない。 |
倫理審査結果
| 審査日 | 2026-08-05 |
|---|---|
| 審査結果 | 承認(全会一致) |
| 付帯意見 | 「被験者の帰還方法について委員より質問があった。担当者は『名刺がなくなれば終わる』と回答した。帰還については引き続き検討課題とする。」 |
実況・配信について
本成果物の実況・配信は許諾申請不要・収益化可です。詳細は実況・配信ガイドラインをご覧ください。
実況にあたっては、床面を突破する瞬間までを一続きで収録されることを推奨いたします。当該地点において、本実験が何を測定しているのかが被験者に理解されます。
研究余話
更新履歴(実験報告)
| 2026-08-06 | 初版公開。 |
|---|